1980年代後半から始まったハイテクスニーカーの快進撃は"クッショニングテクノロジー"から"フィッティングテクノロジー"へとその開発の幅を拡大し「Reebok(リーボック)」の「THE PUMP TECHNOLOGY(ポンプテクノロジー)」や「NIKE(ナイキ)」の「HUARACHE FIT SISTEM(ハラチフィットシステム)(当時の名称=ダイナミックフィット)」、「Puma(プーマ)」の「DISC SYSTEM(ディスクシステム)」など現在でも認知度が高い"アッパーフィッティング"の機能向上が誕生し、世に浸透したのも同時期でした。
中でもリリースと同時にスニーカーシーンに激震を走らせた「THE PUMP TECHNOLOGY」は「エアチェンバーシステム」を使用し、足を空気で包み込む事で個人の足の形に合わせた「フィット性」及び「サポート性」をセルフカスタマイズ化させる画期的な"アッパーフィッティングテクノロジー"の代表格。そんなハイテクノロジーを搭載し、そのままモデル名として採用、1989年にリリースされた「THE PUMP(ザポンプ)」は「ドイツ/ミュンヘン」で開催された「ISPO(INTERNATIONAL SOCIETY FOR PROSTHETICS AND ORTHOTICS)」にてベールを脱ぎ、その優れた「機能性」はシューズ業界のみならず「TIME(タイム)」「USA TODAY(ユーエスエートゥデイ)」などの各メディアにも紹介され大きな反響呼びました。
その後ランニング・テニス・エアロビクス・クロストレーニング・アウトドアと「THE PUMP TECHNOLOGY」の搭載カテゴリーを徐々に拡大し「Reebok」の代名詞へと成長。そんなハイテクノロジーを初めて搭載した「THE PUMP」がリリースされ20年目を迎えた2009年11月から2010年シーズンに掛けて「Reebok」は「THE PUMP 20th ANNIVERSARY」と題したアニバーサリー企画を大々的にスタートさせます。
そして口火を切った「THE PUMP」の復刻や「INSTA PUMP FURY(インスタポンプフューリー)」「PUMP RUNNING DUAL(ポンプランニングデュアル)」「PUMP D-TIME(ポンプディータイム)」のオリジナルカラーを纏った「RESPECT PACK(リスペクトパック)」のリリースが話題となりました。そんな中、「INSTA PUMP FURY」をベースに「Reebok」と「mita sneakers(ミタスニーカーズ)」のコラボレーションモデルが満を持してのリリース。
2008年に「FLASH BACK 90'S」をコンセプトに掲げ、その時代背景をテーマに具現化され瞬く間に市場から姿を消したコラボレーションモデル第1弾「INSTA PUMP FURY "FLASH BACK 1994"」、第2弾「INSTA PUMP FURY "FLASH BACK 1997"」、そして「THE PUMP 20th ANNIVERSARY」に因み、「エアチェンバー」内に空気を送り込む円形の「ポンプ」からインスパイアされた「ドット」の「グラフィック」を採用した「INSTA PUMP FURY "PUMP DOT"」に続きリリースされる今作は第2次世界大戦後、米軍物資放出品や軍払い下げ品の闇市が多く見られた事から「アメヤ横丁」という呼び名が付けられたという説が有力な「アメ横」で販売されている"ミリタリーウェア"からインスパイアされた「タイガーカモフラージュ柄」を大胆に使用。
「アッパー」マテリアルには「コットンキャンバス」を採用する事で履き込めば履き込む程に独特の風合いを楽しむ事が出来ます。更に「トゥ(爪先)」部の「ガード(補強)」の「エッジ」に施された「パイピング」や「ヒール(踵)」に施された「キルティング風ステッチ」がポップなデザインに「mita sneakers」別注ならではのディテールを加えています。また「インソール」には「2151415(アルファベットでAを起点に考えた場合の順番で上野という意味)」の数字が刻まれ、「mita sneakers」のセルフアイデンティティを具現化。
「THE PUMP TECHNOLOGY」の誕生から20周年という節目を迎え再度注目を集める「Reebok」不朽の名品。その歴史の重みを尊重しつつ、「mita sneakers」のアイデアと拘りを随所に散りばめた今コラボレーションで魅せる新たな魅力をこのリヴィジョンされた名作から体感して見ては如何でしょうか。